ホンダ N-VAN アイドリングストップしない故障修理と修理後のリセット(学習)手順
ホンダN-VANアイドリングストップしない故障修理です。
新車登録から1年が経過した走行距離5,000㎞程度の車両ですが、アイドリングストップが全くしなくなったとの御依頼をいただきました。ホンダのアイドリングストップシステムはバッテリーが満充電状態でもアイドリングストップが作動しないことが多く、スキャンツールのデータモニターを活用して原因を突き止めなければなりません。1つの例になりますが参考になればと思います。
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ホンダN-VANアイドリングストップしない故障修理
それではやっていきましょう。エンジンを始動する
まずはエンジンを始動しチェックランプが点灯していないことを確認しましょう。チェックランプが点灯している場合はそちらの修理を先に行ってください。スキャンツールを使用しデータモニターをチェックする
スキャンツールを接続しダイアグコードを確認しましょう。過去故障がある場合は消去し試運転してください。ダイアグコードがない場合はデータモニターでアイドリングストップ関連のデータをチェックします。上記のデータの場合「バッテリーマネジメント」によって禁止されているようです。バッテリーマネジメント禁止はバッテリー温度・バッテリー充電量・バッテリー劣化度などで車両側が判定し禁止されているようです。バッテリー劣化と判定された場合は画像の緑□「バッテリー劣化」でも禁止が表示されますので、その場合はバッテリーを交換し、内部抵抗リセットをしてください。
ホンダ アイドリングストップ車 内部抵抗リセット手順
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バッテリーを充電する
今回はバッテリー劣化ではないのでバッテリーを充電しました。ターミナル接続状態(車両搭載状態)でバッテリーを充電した場合は電流センサーの電流測定が正常に行われないことがあるようで、充電時にカプラーを抜くか、充電後に1度抜き差しすることを忘れずに。
走行テスト
バッテリーの充電が完了したら走行テストをします。走行方法も指定があるので注意してください。・時速40kmの走行から5秒から15秒かけて停止する。
・ブレーキペダルは停止するまで一定に踏む(急ブレーキはしない)
・停止後もブレーキペダルを踏んている
以上のことを数回行い、エンジンを再始動しながら走行していたらバッテリーマネジメントが正常になりアイドリングストップするようになりました。
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まとめ
ホンダ車のアイドリングストップしない事例は多く、スキャンツールのデータモニターで判断しなければなりません。今回の車両は新車登録から1年でアイドリングストップがしなくなっていました。都内や市街地の走行では信号が多くアイドリングストップを頻繁にしてしまう為、バッテリーやスターターモーターの劣化が進んでしまいがちなようです。バッテリー劣化の判定された場合は充電しても正常になることは少ないようなので交換することをお勧めします。お客様にも充分説明しクレームにならないようにしていきたいですね。お疲れ様でした。Sponsored Links