ECOーIDLEランプの点滅 故障修理 P1602「ダイハツ編」

ダイハツ車ECO IDLEランプ点灯修理事例

ダイハツECOIDLEランプ点灯
ダイハツ車ECO IDLEランプが点灯している車両の故障事例です。燃費の向上や停車中の排気ガスを減少させる為アイドリングストップ車両が増えました。制御方法は各メーカーで様々で、アイドリングストップしない車両の修理にはスキャンツールが必要不可欠です。故障の原因はバッテリーの劣化がほとんどですが、ただバッテリーを交換しただけではアイドリングストップが作動しない車両もたくさんあります。ここでは、ECOIDLEランプが点滅したミライースの故障事例を紹介します。ダイアグコード「P1602」が検出された場合は、ぜひ参考にしてください。


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ECOIDLEランプ点灯修理

では始めましょう。

ダイアグコードを確認する

スキャンツールを使用してダイアグコードを確認します。
今回は「P1602」始動時電源電圧低下異常が検出されていました。
ダイハツECOIDLEランプ点灯故障コード

バッテリーを交換する

問診にて、お客様よりバッテリー上がりをして1度ジャンピングをしてからランプが点灯したとのことでした。バッテリーの交換作業の了承はいただいていましたので新品に交換しました。

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ダイアグコードを消去する

スキャンツールを使用してダイアグコードを消去しましたが消すことができません。整備書によると「P1602」はヒューズの抜き取りにより消去すると記載がありました。

ヒューズを抜きダイアグコードを消去する

ヒューズ抜き取りにより、ダイアグコードを消去します。手順は以下の通りです。
1. 車両を停止状態にする。
2.IGスイッチをLOCKにし、ECU-Bヒューズ(10A)とリレーブロック内にあるBACK UPヒューズ(15A)を60秒以上(常温)抜き取る。
3.外したヒューズを取り付け、エンジンを始動し、ECO IDLEランプの消灯を確認してください。消灯していればリセット完了です。
ダイハツECOIDLEリセットヒューズ位置 ダイハツECOIDLEリセットヒューズ ECO IDLEランプが消灯しない場合は、スキャンツールで[始動時電圧低下回数]および[クランキング時低下回数]を確認します。
[始動時電圧低下回数]および[クランキング時低下回数]が0になっていない場合はリセットができていません。ヒューズの抜き取り時間が短かった可能性がありますので、先ほどより長めにヒューズを抜いてみましょう。

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まとめ

アイドリングストップ車のバッテリー交換はリセット作業が必要になるケースがあります。エンジンの停止・始動を繰り返し行うため、バッテリーに掛かる負担は大きと言えます。アイドリングストップ車専用バッテリーは非常に高額なので、今回のようなECOIDLEランプの点滅では1度リセットして様子を見ることもできるかもしれません。都内の道路状況では排気ガスの減少には差がありますが、燃費改善には効果がないのではないかと思いますし、バッテリーの交換費用を考えるとアイドリングストップしないほうがコスパは良いのではないかと考えてしまうほどです。各オーナーさんと相談しながら、その車両にあった整備や対策をしていきたいですね。お疲れ様でした。

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