【トヨタ車編】アイドリング学習値リセット作業手順(スロットルボディ清掃後)

トヨタ車スロットルボディトヨタ車のアイドリング学習値リセット作業です。

スロットルボディ
最近の自動車はアクセルワイヤーがなくなり、電動でスロットルバルブを動かすものが増えました。長期使用によりスロットルボディが汚れてアイドリングが下がってしまうのをECUの自動学習機能によりアイドリングを一定に補正しています。スロットルボディが汚れた状態でバッテリー上がりや整備時のバッテリー脱着・交換時に学習値がリセット(メーカー出庫時の状態)されてしまいアイドリング不安定になることがあります。アイドリングが下がってしまった場合スロットルボディの清掃を行うのですが、スロットルボディをきれいにしてエンジンを始動するとスロットル開度の学習値がリセットされないために今度はアイドリングが上がってしまいます。バッテリーを外せば学習値を初期化できますが、最近の自動車はパワーウィンドウの初期化・バックカメラの初期化・ラジオや時計の再設定等やることが多いです。バックアップ電源はそのままにスロットルバルブ開度のみ初期化する方法を掲載しました。


Sponsored Links



スロットルバルブ開度の学習値リセット手順

それではやってみましょう。

スロットルボディ清掃

エアクリーナーからエンジンに向かってきているダクトを追っていけばスロットルボディを見つけることができると思います。画像はトヨタ アクシオです。囲ってある部分がスロットルボディです。ダクトを外しクリーナーを使って掃除します。
トヨタ車スロットルボディ

組み付ける

掃除が終わったら組み付けます。

Sponsored Links

ヒューズボックスを開ける

エンジンルーム内のヒューズボックスを開けます。開けた箱の裏に何に使用しているヒューズかが書かれています。

ETCSヒューズを抜く

記載されているヒューズ名を見ながら、ETCSヒューズとEFIヒューズを抜きます。まずはETCSヒューズです。
トヨタ車ETCSヒューズ位置 トヨタ車ETCSヒューズ

Sponsored Links

EFIヒューズを抜く

続いてEFIヒューズを抜きます。EFI1やEFI2といったヒューズがあるかもしれませんが、もし、EFI1やEFI2のヒューズがある場合に抜くヒューズは「EFI MAIN」と書いてあるヒューズですので間違えないよう注意してください。
トヨタ車EFIヒューズ位置 トヨタ車EFIヒューズ

30秒以上放置する

整備書には30秒以上待つと記載してあったと思いますが、私は30秒~1分でヒューズを取り付けて一度だけリセットできなかったことがありますので3~5分放置します。

Sponsored Links

ヒューズを取り付ける

外したヒューズを元の位置に取り付けます。順番は関係ありませんが、戻す位置を間違えないようにしましょう。

エンジンを始動する

ヒューズを装着したらエンジンを始動しましょう。掛けた直後はエンジン回転が高くなるかもしれませんが、30秒ほどで落ち着いてきます。

ヒューズボックスのカバーを取り付ける

アイドリングが下がったのを確認したらヒューズボックスのカバーを忘れずに取り付けましょう。アイドリング回転が下がらない場合はもう一度ヒューズを外してみましょう。それでも回転が下がらない場合はエア吸い等の故障がないか点検しましょう。最近のトヨタ車ではスキャンツールの作業サポートで初期化できるものもありましたので、お持ちの場合は確認してみてください。

Sponsored Links

まとめ

自動車が進化し燃費向上のために電動スロットルバルブになり、アイドリング調整も自動になってしまったため、汚れにより学習値の限度に達したときに、アイドリング不安定になってしまう場合があります。定期的に清掃する必要はありませんが清掃方法、清掃に使うクリーナーも何でも良いわけではありませんので、万が一不調を感じた場合には整備士に相談するのがいいのかもしれませんね。お疲れ様でした。

この記事がお役に立ちましたら シェア をお願いいたします。

Sponsored Links