カローラスポーツハイブリッド リヤブレーキパッド交換手順
カローラスポーツハイブリッド 電動パーキングブレーキのリヤブレーキパッド交換手順です
カローラスポーツハイブリッドには電動パーキングブレーキが搭載されており、後輪のブレーキO/H時、ブレーキパッド・ディスクローター交換時には「パッド交換モード」に移行しないとリヤブレーキピストンが内側に戻せない構造になっています。まだトヨタ車の電動パーキングブレーキを整備したことがない方はパッド交換をする時の参考にしてください。
目次
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カローラスポーツハイブリッド リヤブレーキパッド交換手順
ではやっていきましょう。パッド交換モードへ移行する
スキャンツールを使用する場合
スキャンツールを使用する場合はIG ONにし、シャシ→電動PKB→作業サポート→チェックモードの順で選択します。画像はG-SCAN2を使用しています。
電動パーキングブレーキが作動している場合は解除する。
↓が作動状態
↓が解除状態
チェックモードに移行するとメーター内のパーキングブレーキランプが高速点滅(0.25秒間隔)します。
パーキングブレーキスイッチを解除側に5秒以上押し下げます。
パーキングブレーキアクチュエーターが作動し作動完了後、パーキングブレーキランプが0.25秒間隔の点滅から1秒間隔の点滅に変わります。これでパッド交換モードになります。
IG OFFにしてパッド交換モードに移行は終了です。
スキャンツールを使用しない場合
スキャンツールを使用しない場合はIG ONでコマンド入力することでパッド交換モードに移行できます。IG ONにし、8秒以内にパーキングブレーキスイッチ上げる→放すを3回した後、下げる→放すを3回行う。(操作が速すぎるとチェックモードに移行できないこともあるので失敗した場合は一度IG OFFにし、操作速度を変えて再度行ってください)
電動パーキングブレーキが作業している場合は解除する
↓作動状態
↓解除状態
チェックモードに移行するとメーター内のパーキングブレーキランプが高速点滅(0.25秒間隔)します。
パーキングブレーキスイッチを解除側に5秒以上押し下げます。
パーキングブレーキアクチュエーターが作動し作動完了後、パーキングブレーキランプが0.25秒間隔の点滅から1秒間隔の点滅に変わります。これでパッド交換モードになります。
IG OFFにしてパッド交換モードに移行は終了です。
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リヤブレーキパッドを交換する
パッド交換モードに移行できたらリヤブレーキパッドを交換しましょう。分解作業中はパーキングブレーキが作動するのを防止するため、パーキングブレーキアクチュエーターのコネクターを外すか、他者が車両に乗り込めないようにしておきましょう。
↓パーキングブレーキアクチュエーターのコネクター位置
キャリパーのピストンはパッド交換モードに移行していれば通常のディスクキャリパーと同じで押し込めば戻ります。
パーキングブレーキアクチュエーターのコネクターを外した場合は付け忘れに注意してください。
通常状態に復帰する
ブレーキパッドの交換が完了したらパッド交換モードを解除します。IG ONにし、パーキングブレーキスイッチを作動側に5秒以上引き上げます。
パーキングブレーキアクチュエーターが作動し通常状態に復帰します。
パーキングパーブレーキスイッチを操作し、作動が正常にできるかチェックしましょう。
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ダイアグコードを消去する
スキャンツールを使用しダイアグコードを検出していないかチェックします。ダイアグコードを検出している場合は消去しましょう。走行テストを行う
タイヤを装着したら走行テストをして異常がなければ作業完了です。まとめ
自動車の安全性が上がり電動の部品が増えてきています。作業中の事故などを防止するためにも、構造を理解し整備書を一読してから作業することをお勧めします。新しい構造や装置に適応していくのは大変な苦労ではありますがトラブル防止のため少しでも参考になればと思います。お疲れ様でした。Sponsored Links