ベンツGLSメンテナンスモード(ディーラーモード)
ベンツGLSメンテナンスモード(ディーラーモード)について記載しています。

メルセデスベンツにはメンテナンスモード(ディーラーモード)があり、整備では様々な用途で使用します。。今回はリヤブレーキパッド交換の際に必要な電動パーキングブレーキの初期化(位置学習)を紹介します。電動パーキングブレーキは油圧回路とは別に電気的にキャリパーピストンを押し出してブレーキを掛けます。ブレーキパッド交換ではピストンを押し戻さなくてはならないのですが、電動パーキングブレーキの車両ではフィッティングポジションという状態にしないとキャリパーピストンが戻らない構造になっています。国産車以外ではスキャンツールが対応していないケースも多いと思います。メルセデスベンツはほとんどの車両がメーターやステアリングのスイッチ類でコマンド入力することによりメンテナンスモードに移行し、電動パーキングブレーキをフィッティングポジションに移動することができます。メンテナンスモード移行方法は車両により様々ですが、ステアリングスイッチ類の配列で判断できるかと思います。
目次
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ベンツGLSメンテナンスモード(ディーラーモード)の入れ方
では、始めましょう。ステアリングスイッチの確認
車両のステアリングを確認してください。スイッチ類が違う配列ですとメンテナンスモード移行方法が異なりますので注意してください。
アクセアサリー状態にする
ブレーキペダルを踏まずにスタートスイッチを1回押します。パーキングブレーキを解除します。


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コマンド入力をする
車両は右ハンドル車ですが、左ハンドル車でも同じです。画像の赤〇ボタン(フリックセンサー)と青〇ボタン(戻る)を使用します。


メニュー画面が開きます。左の方に進むと「アシスト」までしかなかったメニューの隣に「サービス工場」が増えていれば入力成功です。


ブレーキパッド交換を選択
「サービス工場」を選択し、「ブレーキパッド交換」を選択してください。

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フィッティングポジションに移動
条件が揃っていればフィッティングポジションに移動できます。


フィッティングポジション解除
リヤブレーキパッド交換が完了したらフィッティングポジションを解除します。
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まとめ
電動パーキングブレーキの車両は近年増え続けています。国産車以外では整備書が流通していないためリヤブレーキパッドの交換作業はインターネット検索で情報を得る人もたくさんいると思います。記憶は曖昧になってしまいますので、少しでも作業の時短に役立てればと思います。お疲れ様でした。Sponsored Links