ハイブリッドバッテリー・クーリングブロワフィルターの詰まり トヨタ車編

トヨタ車のハイブリッドバッテリー・クーリングブロワフィルターの詰まりについての故障事例です

フィールダーHV車両
トヨタ カローラフィールダーハイブリッドの故障事例です。症状は、高速走行中メーター内に「電気装置の冷却系統の故障 販売店にて点検してください。」のようなニュアンスの警告が出たと依頼がありました。車両を預かった時には警告がでておらず、走行テストでも異常はありませんでした。スキャンツールでダイアグコードを確認したところ、ボディ系統に4つの過去故障がありました。また、お客様は警告が出てから帰社するまでの数十分、メーター内のEVマークが消えてエンジンが止まることがなかったと言っていました。ハイブリッドバッテリーのクーリングブロワフィルターを点検したところホコリが詰まっていました。同じ症状や、ハイブリッド系統の冷却装置のエラーコードが出た車両は参考にしてください。


Sponsored Links



ハイブリッドバッテリークーリングブロワのフィルターの点検

では、解説していきます。

ダイアグコードを確認する

スキャンツールで各ダイアグコードを確認したところ、ボディに4つ過去故障が残っていました。
ハイブリッドバッテリークーリングフィルターダイアグ いずれも通信異常のダイアグコードで、整備書では複数のECUとの通信異常の場合はメインとなるECUの故障を疑うとありました。ボディECUの不具合のようなので、鈑金修理時に入ったものなのかもしれません。

ハイブリッド系統の点検

走行中メーター内のEVマークが消えていたことから、ハイブリッド系統を疑うことにしました。ダイアグコードがないことと、電気装置の冷却系統の故障ということでしたので、一時的にハイブリッド機能を停止したと判断、ハイブリッド装置の冷却系統ということで、冷却水の点検とハイブリッドバッテリーのクーリングフィルターの点検をしました。冷却水は異常ありませんでした。ハイブリッド系統のウォーターポンプという可能性もありますが、走行テストで異常がなかったことと、冷却水が減っていなかったことから、先にハイブリッドバッテリーのクーリングフィルターの点検をしました。清掃後の写真しかありませんが、かなりホコリが詰まっていました。
ハイブリッドバッテリークーリングフィルター ハイブリッドバッテリーのクーリングフィルターは左後部座席のシート下にあります。クリップ2カ所でカバーを外せば詰まりを確認できます。ブロアモーターになっており、車内の空気をハイブリッドバッテリーに送り冷却効果を上げています。フィルター部分は外せない為、柔らかいブラシそっとホコリを取り除くか掃除機で吸い取りましょう。

Sponsored Links

走行テスト

ダイアグコードがあれば消去して走行テストで異常なければ完成です。今回は事前の走行テストで異常が確認できませんでしたが、念のため走行テストをして異常がないことを確認して納車しました。

Sponsored Links

まとめ

以前、左後部座席足下に毛布を置いていたお客様がハイブリッドシステムの故障の表示が出たと来店されたこともありました。通気口を塞がないように気をつけてください。
先程も言いましたが、ハイブリッドバッテリーのクーリングフィルターは左後部座席のシート下にあり、クリップ2カ所でカバーを外せば詰まりを確認できます。フィルターの詰まりはハイブリッドバッテリーの寿命にも影響してくる可能性もあります。EV機能が停止すれば燃費も下がります。清掃も簡単にできますので、車検ごとでも良いので点検・清掃を実施して安心して走行できるようにしていきたいですね。お疲れ様でした。

この記事がお役に立ちましたら シェア をお願いいたします。

Sponsored Links